芍薬と牡丹

  立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花

 美しい女性を表す言葉として知られています。

 先日 芍薬を頂き 生けてみました。

 立ち姿が美しいとうたわれているように スラっと品よく生けます。

 牡丹籠を使いました。

 このように格を上げて表現すると伝書の中にある お色直しの花になります。

 体に半開の花 用に満開 留に莟 と変化をつけて植物のあるべき姿を生けます。

 満開になった姿も是非ごらんください。(写真をクリック)そこまで薫りが届いてきそうでしょう。

 

 牡丹籠には大きな手がついております。その中に座った姿でどっしりと生けるのが牡丹です。

 花王という異名をもち 一瓶中に獅子が隠れている様子を表現します。

 木質の植物であり、 芍薬は草物です。茎の色が違いますね。

 なので牡丹を生ける時は必ず 牡丹の古木(黒木)を使います。

 このように似ている花でもそれぞれ生き方に差があり、それを表現するのが

 お生花の出生を表すことになるわけです。