菖蒲のお話

先日の端午の節句の花 ご覧いただけましたか?

ここで使う菖蒲は 真菖蒲といって サトイモ科の植物です。

この真菖蒲 花はこのように かわいくもなく地味ですね。

一つは葉の間からでていて ほんとに青い新芽 

もう一つは 脇から離れてでてきた 花芽で大きいです。

このように 本物を見ることはなかなかないですね。

たまたま 今年は手に入りました。

 

では、何故この花を使うのか?

ここでは、厄払いの為に 香り匂いが大事です。

真菖蒲の葉は かすかに香りがします。

蓬も匂いがありますね。

この2つで邪気を祓おうというわけです。

ですが、この花では、季節も感じないし色気もなくかわいくもないので、

菖蒲の花を雇うことにしました。

菖蒲はアヤメ科。

ここで問題なのは、生花は植物の出生を表現するものですので、

本来は葉と花が違うというのはよくないのです。

雇い花 雇い葉は禁忌 故 端午の花というのは、極めて稀な手法ということになります。

ちなみに、お風呂に入れる菖蒲は真菖蒲の葉ですよ。

表面がつるつるしていて 固いので 花菖蒲の葉とはちがいます。

 

黄菖蒲の写真は脇から花がでているのがわかりますね。

菖蒲の特徴です 燕子花は脇からは出ないです。

最後に 菖蒲の原種とされているものです。

水がありますね。

菖蒲は陸物(お花では、くがもの と読む)といわれますが、

水陸両用です。

ここまで紫が濃いと燕子花と間違えます。

しかし、日本にちゃんと残っているんですよ。

これも数年前に赴き 撮影したものです。